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文献というフィールドへ:文献資料(モノ)が拓く地域研究の可能性

CHAPTER1 : 東南アジア地域研究研究所図書室
CHAPTER2 : 歴史言語学による調査
CHAPTER3 : アジア文献学・資料保存論による調査
CHAPTER4 : 学際的共同調査の成果とは?
CHAPTER 5 : そして、これからの東南アジア地域研究研究所 図書室は?

東南アジア地域研究研究所には、タイ・バンコクの仏教寺院から発見された大乗仏教の経典類約100点以上が保管されています。  タイのお寺から大乗仏教の経典、あれっ?と不思議に思われた方は、タイそして東南アジア地域の宗教に詳しい方でしょう。タイは、上座部(テ―ラヴァーダ)仏教の国と言われていますが、実は、大乗仏教のお寺もあり、タイ国内に住む華僑・華人、また越僑と呼ばれる在外ベトナム人、そしてタイ人も参拝しています。

動画の中でご紹介している資料の中には、日本と同じく漢字で書かれた経典や、漢字の経文にタイ語やベトナム語のヨミがふられているもの、字喃(チューノム)と呼ばれる漢字を借用して作られたベトナム文字で書かれている経典があります。また、仏教の経典だけではなく、道教や風水の呪文が書かれた紙片もあります。これらの資料は19世紀後半〜20世紀半ばに、ベトナム・タイや中国で出版あるいは筆写されたと推定されています。

お寺には、仏像、仏画、経典などさまざまなモノが長い歴史をかけて蓄積されています。それらのモノを調査研究することで、大乗仏教が東アジアから東南アジアへいつどこからどのように伝播していったか、だれが信仰していたかなど、さまざまなことがわかってくるだろうと期待しています。

この動画では、3人が登場し、各々の研究視点からこの資料調査について語っています。

所属等の情報は、動画撮影時のものです。

本ページの内容は、京都大学東南アジア地域研究研究所ニューズレター記事としても収録されています。該当記事はこちらです。

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